2025年9月9日火曜日

奥穂高岳~ジャンダルム

 ■コースタイム

9/8 上高地6:35──9:25横尾山荘9:45──12:40涸沢ヒュッテ(泊)

9/9 涸沢ヒュッテ5:20──6:55ザイテングラート取付──8:23穂高岳山荘8:45──9:40奥穂高岳9:50──12:15ジャンダルム12:30──14:08奥穂高岳──14:40穂高岳山荘(泊)

9/10日 穂高岳山荘5:10──6:08ザイテングラート取付──7:03涸沢ヒュッテ7:30──9:20横尾山荘9:43──12:08上高地

■感想

計画では3泊4日で大キレットを超え南岳まで行く予定でしたが、10日の天気予報が良くなかったので小屋をキャンセルして下山することにしました。1日目は、上高地から見上げた奥穂高岳方面はガッツリガスがかっかていて見えず。歩いていると、横尾山荘手前からポツポツ。しかし、昼頃からは晴れて、夕焼けと見事な山々を見ることができました。

2日目は、朝から快晴! ルンルンでザイテングラートを通過。1日目は重くて肩が痛かったザックは、気が付けば背負っているのを忘れるくらい岩場に夢中になってました。

穂高岳山荘に着き、休憩をとっていよいよ奥穂高岳へ。最初こそ急登ですが、あっという間に頂上へ。祠前で写真を撮ったら、次は憧れのジャンダルム。途中の注意喚起の看板を見て、気を引き締め一歩一歩慎重に。馬ノ背はナイフリッジというだけあって、岩が急角度で、ここからはこれでもかというくらいの危険ゾーンのため、さらに注意深く。風もかなり強く吹いていて、岩の上を歩くときはヒヤヒヤ。しかし、足場のないところはボルトを打ち込んでくれているし、鎖もしっかり付いているのでなんとか頂上までたどり着くことができました。でも、期待していた天使はすでに撤去されており、標高3,163mの味気ないプレートがあるのみ。残念な気持ちになりつつ、ジャンダルムの頂上でしばし休憩。後からソロの男性が登ってきたので、一緒に下ることになりました。すると、来た道を戻り始めたころガスが徐々に濃くなって、途中からは霧雨とも小雨ともつかないものが降り始めた。帰りの馬ノ背は、急斜面の登り。危険度が増す中、お互いに励ましあいながらなんとか下山することができました。

3日目は朝から濃霧だったので、明るくなってからザイテングラートを通って、横尾山荘を経由して上高地に下山。バスに乗ったとたんにザッと雨が降ってきました。あまり天気に恵まれない山行でしたが、ソロならではの出会いがあり、あかんだな駐車場では槍ヶ岳にテント泊で登る女性と映画の話で盛り上がり、涸沢ヒュッテでは神奈川から来ているソロの女性と夕食の時楽しくおしゃべり。穂高岳山荘への登りで花好きの女の子に花のことを教えてもらい、ジャンダルムで一緒になった男性とはホットミルクを飲みながらSNSの話。相部屋の1人は涸沢小屋でジョッキパフェを食べていた女の子で、帰りの涸沢ヒュッテでは70代の女性に「あなたと話せてよかった」と言われました。今回行けなかった大キレットには、また挑戦したいです。天気のいい時に。(張)