■コースタイム
7/26 松茂バス停出発5:00──16:00糸魚川須沢キャンプ場
7/27 笹ヶ峰登山口7:30──8:30黒沢──9:30十二曲り(12/12)──10:45黒沢池──11:20黒沢池ヒュッテ──12:25大倉乗越──14:56妙高山──17:30黒沢池ヒュッテ泊
7/28 黒沢池ヒュッテ5:00──5:30茶臼山──6:10高谷池ヒュッテ──6:45天狗の庭──8:00火打山(絶景)──9:30高谷池ヒュッテ10:00──11:45十二曲り(12/12)──12:20黒沢──13:00笹ヶ峰登山口──15:00アルペンブリック スパ──23:30松茂バス停解散
■感想
海辺のテント泊は蒸し暑く寝不足のはずだが、皆の足取りは軽く、意気込みを感じる。若干歩調と合わないが、よく整備された木道越しに山話していると黒沢橋。山で浄化された雪解け水で涼を楽しみつつ、始終好天の山行開始。
意外に短い十二曲を越えて、小一時間登ると黒沢池。一面の笹の中に、ワタスゲの群生や様々な色彩の花が至る所に咲き、これまでの疲れを少し忘れる。更に進むと、有名な建築家による正八角形ドームが特徴的な、宿泊場所でもある黒沢池ヒュッテ。そこで軽い昼食後、これからが今日の本番。
周辺の景色はガスに遮られていたが、急斜面の笹を刈り込んだだけの狭いトラバースの辛い道でも、足元に集中でき怖さを感じることなく歩く。時折ガスが晴れ、目指す山頂が見えて気力を掻き立ててくれたが、刻々と夕刻が迫っていた。登頂への焦る気持ちと体力の限界も気になり、個々の思いもぶつかりそうで一行の心の雲行きが怪しくなる。それでもペースを守り、叱咤激励し、あるいは和ませつつ頂上を目指し、帰還予定時刻5分前に何とか登頂。感動に浸る間もなく撮影会を手早く済ませて、夕食前に生還し初日を終えた。
翌日は火打山を目指し、定刻より早く目覚め、まだ昨日の興奮状態が続いている。朝の天狗の庭は快晴で風もなく、池塘に映るは逆さ火打。山頂では北アルプスの絶景。雪渓と雲の白さ、山脈の濃淡のある緑、空の青さ、これらの境界が明瞭で視力が幾分良くなった。
クマもライチョウも寄せ付けない楽しい会話、お互いへの気遣いや心配り、登山にまつわる技術や知識の習得と、登山教室は技術向上の貴重な機会。山岳会の垣根を越えて既にワンチーム。登山道も心情も、山あり谷あり感動ありの山行だった。(前田)
逆さ火打