2023年8月27日日曜日

矢筈川山川谷

 ■コースタイム

<8月26日> 入渓9:50──10:31側壁の赤滝──13:23甲ヶ山南の登山道──13:44甲ヶ山──16:51登山口

<8月27日> 入渓8:05──9:54二段の大滝──11:41飯森滝──13:01林道──14:06駐車場所

■感想

沢登りでは甲川が有名な大山近辺で、大山から外れたところの勝田ヶ山、甲ヶ山東面にある二つの沢を遡行。両方の沢ともにゴーロが2/3を占めるので、いわゆる滝登りやゴルジュ突破ができる区間は限られているが、泥と砂の間のようなものに岩が埋まったような急傾斜の側壁が沢の両側を覆い、そこに草が大量に生えている異様な風景。特に矢筈川の側壁は高く、水流があるところは赤い土壁が露出していて恐ろし気。両方の沢ともに後半部分に滝が集中している。

矢筈川は1.5時間半のゴーロ歩きのあとから雰囲気が変わり、滝が出てくる。直登と高巻きを交えるが高巻き中の藪漕ぎが、藪が密で進みにくい。一部高巻き後、沢に復帰するとすぐにスラブ滝になり、足を滑らせると巻いた滝の下まで落ちてしまいそう。悪場を過ぎてから稜線までも藪が濃いので、四国以上に進みにくい。登山道に出てからはゴジラの背を歩き、背の高い笹の間を半分藪漕ぎ状態で下山。

山川谷はやはり後半から滝が出てきて、悪めの高巻きをロープ確保した上でこなし、スライダー状の傾斜70度程度の滝は突っ張りで登る。意外とフリクションはよい。ゴルジュは狭いが、極端に難しい場所はなく、水路のような変わった風景を進む。この沢の地形図に書いてある飯森滝を見て、枝沢から登山道のようなものに達する。こちらは藪漕ぎあまりなしで車に戻る。(小田桐)

急傾斜の側壁が沢の両側を覆い、そこに草が大量に生えている異様な風景
10m滝を巻いた後のスラブ30m、落ちたら滝の下まで行きそう
雷鳴響く中ゴジラの背を下る
山川谷も緑の壁
二段滝、ここから滝が続く
名前の無い滝だがこの沢で一番遊べる場所、泳いでとりつき突っ張りで登る


2023年8月26日土曜日

剣山ナイトハイク

 ■コースタイム

見の越17:30──18:40西島駅──19:40剣山山頂──21:00見の越

■感想

天気予報は様々だったが、時々晴れ間もありそうなので決行。予定より30分早く出発し、黒笠山~津志嶽の稜線に夕焼けが当たるのが見えた。西島駅から上はガスの中。西尾根から星空を見ながら登るのはあきらめて、御神水から大剣神社経由で山頂へ。ヒュッテの灯りが漏れている階段を静かに上がる。木道からは風が強く、霧が霧雨となってまとわりつく。とりあえず山頂で証拠写真だけ撮って慌てて下りた。

刀掛けの松からは晴れてきて、穴吹・貞光・木屋平の灯りが見え、上弦の月も輝いていた。阿讃山脈の向こうでは雷雲が光っており、音が聞こえないので恐くもなく、花火のように美しい。何とか撮影したくていろいろやってみたが、夜景の美しさは撮影できなかった。(内藤)

黒笠山~津志嶽の稜線
頂上ヒュッテの灯りが漏れる
下界の灯り
雷雲
上弦の月とクマザサ

2023年8月20日日曜日

赤岳(八ヶ岳)

 ■コースタイム

<8月19日>【文三郎尾根】

美濃戸登山口7:00──9:30行者小屋──12:20赤岳(八ヶ岳)──13:00赤岳展望荘着

<8月20日>【地蔵尾根】

赤岳天望荘6:30──8:00行者小屋──11:00美濃戸山荘──11:10やまのこ村──12:00八ヶ岳山荘、美濃戸口バス停着

■感想

赤岳(八ヶ岳) ツアーで行ってきました。ツアーなので安心して参加したのですが、急な悪天候で、今までで一番恐怖を感じました。翌朝のご来光に照らされた赤岳は美しかったです。(木村・友)

地蔵尾根へ
赤岳頂上山荘(上)と赤岳天望荘(下)
ご来光

2023年8月19日土曜日

四国ブロック沢登り研修会

 ■感想

場所は、愛媛県赤星山の皇子渓谷。自動車道下の谷から入渓。台風の雨で増水状態。本来はチャラ瀬も、圧倒的な水量。滝下も凄い水パワー。少々の落ち込みは、ほとんどザイル必須。釜や淵では泳ぎ。水冷たく体力消耗。水から逃げるために高巻き。入渓から500m程来た場所で浮石があり、足が挟まれ骨折しそうななる。運良く打身程度で済続行する。登山口手前の滝で終了。最初の場所に戻り渡渉訓練。今まで経験した沢登りで、最強の沢でした。水の怖さは知ってましたが、更に実感しました。(北山)



2023年8月13日日曜日

北岳、間ノ岳

 ■コースタイム

<8月12日>広河原5:00──7:20白根御池8:00──10:55肩の小屋11:10──11:45北岳山頂12:40──13:55北岳山荘着

<8月13日>北岳山荘3:45──4:15中白根山──5:30間ノ岳5:50──6:50中白根山──7:30北岳山荘8:00──11:30白根御池小屋──13:30広河原着

■感想

初日は朝から快晴。登山道も整備されていて、前半は快調です。白根御池小屋からの登り(草すべりコース)は結構きつく、ザレて小石に足を取られて苦労しました。山頂手前から1時間くらいであっという間にガスがかかって眺望なしでした。北岳山荘は去年1年リフォームのために休業していたので、さぞかし綺麗になっていると思いきや、リフォームはトイレでした。水洗、洋式で、匂いも無くトイレは本当に快適でした。お盆なので満員で、食事は45分の三交代制で慌しかったです。

2日目、台風が接近してきてる影響で、昼から雨が降りそうとの予報で前日の小屋では、皆さん何時に出るか検討してました。私達もどうするか?行ったことのない間ノ岳まで4時間で往復できるか不安の中、夜中に星が出て、風が無ければ2時間早く出ようと決めました。2時には目が覚めて外に出ると満天の星で、これは行けそうと思い準備して早めに出発しました。日の出の5時には南アルプスの山々が一望できました。

北岳山荘に帰ってからの下りが、この山行の1番の正念場でした。通称8本歯のコル。厳しい岩稜とハシゴの連続。ハシゴは30箇所ぐらいで、腐りかけの所も多々ありまして、下りは雨が降ったら絶対に使うなと山荘のオーナーが言ってたので、かなり集中して下りました。4時間かけて白根御池小屋まで到着、何とか2時のバスに乗る事ができました。危険そうな箇所は何ヶ所かありましたが、やっぱり日本2、3位、高度感もあって良い山行となりました。(木村・二)

日本一高い稜線を歩くことができてよかったです、写真ドーンが北岳、後ろのとんがりが甲斐駒、左が仙丈ヶ岳
日の出直後、富士山も見えました
南アルプスの山々、塩見岳から荒川三山まで見えました


2023年8月7日月曜日

常念岳~蝶ヶ岳

 ■コースタイム

<8月5日>一ノ沢登山口7:00──7:15山の神──8:00大滝ベンチ──11:00胸突八丁──11:30最終水場──12:30常念乗越ヒュッテ

<8月6日>常念乗越ヒュッテ──8:00常念岳──12:30蝶槍──13:30蝶ヶ岳ヒュッテ──14:30蝶ヶ岳山頂

<8月7日>蝶ヶ岳ヒュッテ6:10──8:00まめうち平

■感想

山の神では、無事登山のご祈願。階段が続く胸突八丁では、左側は断崖、右側は高山植物のお花がいっぱい咲いていました。 最終水場で水分補給。樹林帯の斜度キツめですが、第一ベンチから第三ベンチまであり、休憩をとりながら今日のゴール地点まで行く。常念乗越ヒュッテ到着後は、各自自由行動。頂上に行かれた方もいました。カミナリが鳴り、通り雨もありましたが、何とか槍ヶ岳も見られました。

翌日は、常念岳目指してスタート。常念ブルーで絶景、なかなか進みません。燕岳~大天井岳~常念岳も、行ってみたいと思いました。槍ヶ岳に繋がってます。行きたい山が一望できました。常念岳登頂はコースタイムよりかなり遅れてしまいましたが、常念岳アルアルのようでした。記念撮影も終わり、蝶ヶ岳までの稜線。岩場に注意しながらアップダウンを繰り返し、樹林帯に入るところで早めのお昼。蝶槍の三角点ハイマツの所で雷鳥に遭遇!ラッキー!蝶ヶ岳山頂は、ヒュッテからすぐ近くでした。(宮武)



2023年8月3日木曜日

祖谷川霧谷川

 ■コースタイム

7:50駐車スペース──8:45 2段20m大滝~9:03──10:02 H980m二俣──10:30地蔵谷林道H1120m付近~沢を下降──11:10 H980m二俣右俣の霧谷川へ向かう──11:32 H1025m林道──11:39大滝30m~11:50──13:13 H1190m林道──14:35駐車スペース

■感想

四国内でも指折りの沢屋と知り合い、しっかり泳げて登れる沢に行った。霧谷山荘までの道は悪路で、山荘までは到達できず、林道の路肩に停め入渓。少し虫が多いが、序盤から泳いで登ってが度々出てくる。ハードコア沢屋は序盤からとても難しそうな登り方をしている。山荘手前に20mを越える二段滝、山の神淵滝が現れる。非常にかっこいい。左手側から巻くが、浮石多く登りにくい。右手側から山荘へ向かう道があるようだ。

その後も釜と滝が連続するが、ところどころ現れる岩盤が美しい。そして水が異様に綺麗。高知や愛媛のような緑がかった色も出てくるが、ところどころアクアマリンであったりほとんど透明に近い水色を見せてくれる。

H980mの二俣から登山体系では平凡扱いされている左俣を見に行くが、確かに滝やゴルジュはないが、こちらも岩盤と水の色が素晴らしい。白っぽい岩盤がキラキラしている。二俣に戻って霧谷へ入ると、序盤はゴーロだが、5m滝、10m斜滝、そしてH1025m林道を越えた後の30m大滝、15m滝等見どころたくさん。その隙間を白、青、黒の岩盤が彩り水の色もたびたび変わる。

15m滝は大きさとしては巻きたくなるが、ハードコア沢屋はロープ確保してあっさり登ってしまう。余裕みたいだ。自分はあっさり巻いた。倒木の詰まった5m滝を越え、次の5mの、思いっきり水をかぶる滝を乗り越えたら林道はまもなく。徒歩1時間半程で駐車スペース。汗知らずのむしろ寒くなるほどの夏向きの沢だった。(小田桐)


10m斜滝
後半の30m大滝、完璧な滝行場
こんな場所がたくさん出てくる