2023年6月18日日曜日

物部川月谷遡行

 ■コースタイム

8:24林道歩き始め──9:03入渓──10:01H900m二俣──11:03H1150m連瀑帯──13:30口西山の東──17:00べふ狭

■感想

石立山西側の物部川月谷を調査。岩質は石灰が多いらしい。地形図上でも岩マーク多く、高松労山のフリークライマーとアルパインクライマーを連れて入渓。入渓前から大きな岸壁が見えている。序盤のゴーロを過ぎて左右に高い岸壁が立ち、ナメ、小滝を超えてから、水色の釜を従えた白っぽい岩のナメ滝が出てきていきなり異世界が現れる。面河渓谷のようなつるつる滝なので摩擦を効かせて登る。序盤の美ゴルジュは20分で終わるが興奮そのままに続くゴーロ30分はすぐ終わった。

これまた素晴らしい2条20mの滝が出てきて、登攀ルートを探す。ロープ確保して、二条の流れ左側からとりつき、流れの右側のへこんでいる場所を登る。その上はさらに流れが分かれていて、ここで二股と気づく。流れは細かく、数えれば6つ程に分かれていて、空間が横に広がり扇のような地形。しかも、流れの一つは湧き水のようになっている。

扇状の空間の奥には、またもや岸壁が鎮座。またゴーロだが、石立山のような白ザレと黄緑の樹々が綺麗。30分のゴーロ歩きも余裕でこなす。H1150m付近は、懸念していた等高線が詰まった場所。またもや景色は一変し、20mの滝も交えて滝15発。一部の滝は巻いたが、水を被って豪快に登れる。しかしまだ寒い。

12時過ぎに滝は終わり、休憩をとってから詰めに入るが、しっかり笹が残っていて藪こぎとなる。先頭のアルパインクライマーが「藪抜けた!」と叫ぶがまた藪が続き、「藪抜けた!」と「藪再開」が5回位続いて、50分程で口西山東側に到達。しかし、辺りは笹だらけで、藪中行動延長。下りはじめて1時間半程度で藪は治まるが、道のわかりにくさもあり、所要3時間半でやっとべふ狭に到達。

美しい景色と豪快な滝の登攀、藪漕ぎ、長い下山と全部乗せの良い谷だった。(小田桐)

序盤の美ゴルジュ
透明感あふれる水色の滝つぼ










二俣の二条20m滝

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。