■コースタイム
神山集合6:00──7:50富士の池──8:20林道──9:15追分──10:43一の森小屋11:13──12:43笹原谷山──13:12戻り沢へ──13:42途中尾根へ登り返し──14:33岩屋──14:45池ノ窪──15:45林道──16:30富士の池
■感想
一ノ森頂上から、東に広がる笹原の中を行くルートである。寂れつつある、富士ノ池龍光寺裏の急な登山口から取り付く。剣山本宮前を通り、林道を横切り、追分に向かう。杉植林が終わってブナが現れる。1444m当りの緩んだところで右に少し逸れると、富士ノ池の呼び名の元となったらしい小さな池湿地がある。少し進むと追分に出る。シコクシラベやダケカンバの林の間を、登山道が伸びる。低い笹が現れ空が開けてくると、遠望が効く。赤帽子、丸笹、剣山、高城山など、県内高峰が良く見える。太い白骨樹に囲まれて、青い三角屋根の一ノ森ヒュッテが迎えてくれる。ヒュッテ前のベンチで昼食。下界はやや暑いようであるが、ここは快適。
小屋のトイレで用をすませて、頂上標識と三角点を確認して、東に下りる笹原の尾根を下る。明確な道はないが、笹が低いので、踏みしめながら尾根線上を辿る。隣の尾根には、10匹ほどの鹿が群れて逃げていく。鹿の獣道も案内してくれる。次の笹原三角点まで見通せるので、ルートファインディングは楽ちん。コルを過ぎて2回登り返すと、4等三角点「笹原」着。ダケカンバの林が笹の上を覆う。木々の緑が目を洗う。
コルに戻って、沢に下りて、沢沿いに下って行く。にくぶち谷の上流部分だ。左の尾根に上がって、沢分岐まで下る。左の沢の上流に100mほど進んで、沢を渡ったところに岩屋がある。少し北に登って池ノ窪。黒いオタマジャクシが群れる。更に北へ緩傾斜の尾根を北北西に真っ直ぐ下って、林道に降り衝く。落石の多い林道を1㎞余り歩いて、登りの林道出合から本宮、龍光寺と下った。気温、天気、展望良く、快適な山行であった。(天野)
一ノ森ヒュッテ前
三角点「笹原」に向かって笹原を行く
大きなミズナラ
岩屋
緑のシャワーいっぱいの不思議の池(池ノ窪)